オールオン4手術後の注意点まとめ!腫れ・食事・通院まで徹底解説
インプラント治療の中でも注目されている「オールオン4」。
手術後すぐに噛める喜びを感じられる一方で、「腫れはどれくらい続くのか」「仮歯はどう扱えばよいのか」といった不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オールオン4の手術後に注意すべきことを、時期ごとに分かりやすく解説します。
栄でオールオン4の手術を検討している方は下記の記事も参考にしてください。
栄周辺でオールオン4の治療ができるおすすめの歯科医院について
オールオン4の手術後はなぜ注意が必要なのか

オールオン4の手術後に注意が必要な理由は、以下の2点です。
- 複数本のインプラントを埋入する外科手術
- 回復経過が治療結果に大きく影響する
それぞれ解説します。
複数本のインプラントを埋入する外科手術
オールオン4は、上顎または下顎に4本のインプラントを一度に埋め込む外科処置が行われます。
歯茎を切開して骨を整え、インプラントを埋め込むため、手術直後は身体がダメージを受けている状態です。
回復経過が治療結果に大きく影響する
インプラントは、埋入後に骨としっかり結合(インテグレーション)することで初めて安定します。
インテグレーションと呼ばれるこの結合過程が終了するには、2〜3ヶ月程度必要になるため、術後の生活習慣やケアも重要です。
インテグレーションの失敗など、オールオン4の失敗例については下記の記事もご参照ください。
オールオン4手術直後から1週間の注意点

オールオン4手術直後から1週間の注意点は以下のとおりです。
- 腫れ・出血・痛みのピークがある
- 冷却・安静を徹底する
- 食事に気をつける
順番に説明します。
腫れ・出血・痛みのピークがある
手術後の数日は、腫れや痛み、軽度の出血が起こることが一般的です。
術後1〜2日は痛みのピークを迎えるため、歯科医師から処方された鎮痛薬や抗生剤をしっかり服用しましょう。
腫れは3日目以降に目立ち始めることもあるため、焦らず経過を見守ることが大切です。
冷却・安静を徹底する
術後の腫れや痛みを抑えるためには、冷却と安静が効果的です。
氷嚢や保冷剤をガーゼや布で包んで頬の外側から15分程度冷やす方法がおすすめです。
ただし、冷やしすぎは血流を妨げるため注意しましょう。
また、激しい運動や長時間の外出は控え、体をしっかり休めることが大切です。
食事に気をつける
術後の食事は、刺激が少なく柔らかいものを選びましょう。
おかゆやスープ、ヨーグルトなど、咀嚼をほとんど必要としない食事が適しています。
反対に、熱すぎる・硬すぎる・辛すぎるものは刺激が強いため避けましょう。
オールオン4手術後1週間〜1ヶ月以内に意識すべきこと

オールオン4手術後1週間〜1ヶ月以内に意識すべきことは下記のとおりです。
- 仮歯装着時の注意点を徹底する
- うがい・歯磨き・消毒をする
- 経過観察と定期的な通院
順番に解説します。
仮歯装着時の注意点を徹底する
手術から1週間ほど経過すると、仮歯が装着されることが一般的です。
仮歯はあくまでも治癒期間中の仮の装置であり、耐久性や安定性が本歯よりも低いため、使用に注意が必要です。
うがい・歯磨き・消毒をする
口腔内を清潔に保つことは、感染症の予防に直結します。
術後1週間ほどは激しいうがいを避ける必要がありますが、その後は食後に優しくうがいをすることで清潔を保てます。
歯磨きも再開可能になりますが、やわらかい歯ブラシを使って優しく磨くことがポイントです。
経過観察と定期的な通院
手術後の口腔状態は、外から見ただけでは分かりにくいことも多く、レントゲンや触診を通じた歯科医師の判断が重要です。
定期的な検診を通して、インプラントの結合状態や仮歯の不具合の有無を確認し、必要に応じて調整やクリーニングを受けましょう。
オールオン4手術後〜中長期的に気をつける生活習慣

オールオン4手術後〜中長期的に気をつける生活習慣は下記のとおりです。
- インプラント周囲炎を防ぐためのセルフケアをする
- 生活習慣の改善
- 夜間の食いしばり対策
それぞれ解説します。
インプラント周囲炎を防ぐためのセルフケアをする
インプラントは、インプラント周囲炎というトラブルが発生することがあります。
これは、プラーク(歯垢)が溜まり、インプラントの周囲に炎症が生じることで進行します。
歯ブラシやフロスを活用し、インプラント周辺を丁寧にケアしましょう。
生活習慣の改善
喫煙や過度の飲酒、糖尿病はインプラントの安定性を低下させる要因です。
タバコは血流を悪くし、傷の治りを遅くするため、手術を機に禁煙することを推奨します。
規則正しい生活やバランスの良い食事を心がけ、免疫力を維持することが長期的な安定には不可欠です。
夜間の食いしばり対策
無意識のうちに行われる食いしばりや歯ぎしりは、インプラントに過度な負担をかけ、トラブルの原因となります。
こうした癖がある場合は、マウスピースを使用することでインプラントや仮歯を保護するのに役立ちます。
オールオン4手術後によくあるトラブルとその対処法

オールオン4手術後によくあるトラブルとその対処法は下記のとおりです。
- 腫れが引かない・痛みが長引く場合の対応
- 仮歯のぐらつき・破損に気づいたとき
それぞれ解説します。
腫れが引かない・痛みが長引く場合の対応
腫れや痛みが1週間以上続いたり、強くなる場合には、感染症やインプラント周囲炎の可能性があります。
痛み止めで対応しきれない場合や発熱、膿、強い口臭があるときは、すぐに相談しましょう。
早期に抗生物質や処置を受けることで、トラブルを最小限に抑えることができます。
仮歯のぐらつき・破損に気づいたとき
仮歯はぐらついたり割れることがあります。
無理に使い続けると、インプラントに悪影響を及ぼすため、異変に気づいたらすぐに歯科医院で調整・修理を依頼しましょう。
オールオン4に関するよくある質問は下記でも回答しているので、合わせて参考にしてください。
まとめ:オールオン4は術後ケアが成功のカギを握る

オールオン4は、術後のケアを怠るとトラブルのリスクが高まります。
手術直後の過ごし方や仮歯の扱い方、日々の口腔ケアなど、患者様自身が正しく理解し実践することが大切です。
不安なことがあれば遠慮せず歯科医師に相談し、安心して治療に臨みましょう。
当院は、東海エリアで4院を展開している医療法人スマイルが運営する栄院です。
セカンドオピニオンも受け付けていますので、インプラント治療に関して疑問や不安がある方は以下よりお気軽にご相談ください。

