インプラントの種類と特徴!選び方のポイントを解説
インプラント治療は、失った歯を補い、見た目も噛み心地も天然歯に近い状態を取り戻せる治療法です。
しかし、一口に「インプラント」といっても形状や埋入方法など複数の種類が存在します。
それぞれに特徴や適応条件があり、患者様の骨の状態やライフスタイルによって向いている種類は変わります。
この記事では、インプラントの種類や特徴を整理し、選び方のポイントを解説します。
これからインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの種類をどのように選択するか

インプラントの種類の確認方法は下記のとおりです。
- 骨の状態や症例に応じた選択が必要
- 治療期間や費用で選択する
それぞれ解説します。
骨の状態や症例に応じた選択が必要
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む治療のため、骨の量や質によって選択が変わります。
骨がしっかりしている方は標準的なスクリュータイプで問題ありませんが、骨が薄い方や上顎の骨量が不足している方には、ショートインプラントやザイゴマインプラントといったタイプが検討されます。
また、全ての歯を失ったケースではオールオンフォーのような治療法が有効です。
治療期間や費用で選択する
インプラント治療は数か月にわたる場合が多いですが、埋入方法によっては治療期間を短縮できることもあります。
即日機能を取り戻せるものを選べば外科処置は1回で済み、期間も短縮されますが、2回手術が必要なものだと、治療期間が長くなります。
また、インプラントの種類によって費用も変わります。
治療を選ぶ際には、自分のライフスタイルや経済面も考慮することが重要です。
素材によるインプラントの種類
インプラントの種類を考えるとき、形状や手術方法の前に押さえておきたいのが「素材」です。
素材によって耐久性・審美性・アレルギーリスクが大きく変わり、適応となる部位も異なります。
現在、歯科インプラントで主に使用されている素材は次の2つです。
- チタン製インプラント
- ジルコニア製インプラント
それぞれの特徴を整理します。
チタン製インプラント
チタンは、世界的に最も普及しているインプラント素材です。
骨と結合する性質(オッセオインテグレーション)が1965年に発見されて以来、約60年にわたり臨床で使用されており、長期データの裏付けがある点が最大の強みといえます。
軽くて強度が高く、生体親和性に優れているため、金属アレルギーを起こすリスクも比較的低いとされています。
現在、国内で使用されているインプラントの大多数はチタン製、あるいはチタン合金製です。
奥歯のように強い咬合力がかかる部位でも安心して使えるため、適応範囲が広いことも特徴です。
ジルコニア製インプラント
ジルコニアは、人工ダイヤモンドにも使われるセラミック系の素材で、近年注目されているインプラント素材です。
金属を含まないため、金属アレルギーが心配な方や、歯ぐきが薄く金属の色が透けて見えるのを避けたい審美ケースに用いられます。
色味が白く自然な歯に近いため、特に前歯領域での選択肢として検討されます。
ただし、長期の臨床データはチタンほど豊富ではなく、症例数や対応できる医院も限られているのが現状です。
費用もチタンに比べて高めに設定される傾向があります。
素材選びに迷う場合は、骨の状態・アレルギーの有無・治療部位を総合的に判断することが大切です。
構造によるインプラントの種類
インプラントは「インプラント体(人工歯根)」と「アバットメント(連結部分)」をどう組み合わせるかでも分類できます。
構造によって耐久性・メンテナンス性・対応症例が変わるため、形状とあわせて理解しておきたいポイントです。
- 1ピースタイプ(一体型)
- 2ピースタイプ(分離型)
それぞれの違いを確認します。
1ピースタイプ(一体型)
1ピースタイプは、インプラント体とアバットメントが一体で作られている構造です。
部品の連結部分がないため強度が高く、製造コストも抑えられる一方、トラブル時にアバットメントだけを交換することが難しいというデメリットがあります。
骨が十分にあり、シンプルな症例で選ばれる傾向にあります。
2ピースタイプ(分離型)
2ピースタイプは、インプラント体とアバットメントが別パーツになっており、骨と結合させた後にアバットメントを連結する構造です。
世界的にはこの2ピースタイプが主流で、難症例や多数歯欠損への対応、メンテナンスのしやすさに優れています。
骨造成を併用するケースや、上部構造(被せ物)を将来作り替えたい場合にも柔軟に対応できるのが特徴です。
アルティメイト栄歯科・矯正歯科で行うインプラント治療の多くは、この2ピースタイプを用いています。
形状によるインプラントの種類

形状によるインプラントの種類は以下のとおりです。
- スクリュータイプ
- シリンダータイプ
順番に説明します。
スクリュータイプ
スクリュータイプは現在最も普及している形状で、ネジのような形をしています。
骨にねじ込むことで高い初期固定が得られ、安定性が高いことが特徴です。
インプラント治療を検討する際、まず候補に挙がる標準的なタイプと言えます。
シリンダータイプ
シリンダータイプは円柱状で、骨に押し込むように埋入されます。
スクリュータイプほどの初期固定は得られませんが、骨への負担が少ないのが特徴です。
骨質が柔らかい方や特定の症例に適しています。
埋入方法によるインプラントの種類

埋入方法によるインプラントの種類は次のとおりです。
- 1回法(ワンステージ)
- 2回法(ツーステージ)
それぞれ解説します。
1回法(ワンステージ)
1回法は、手術を一度で済ませる方法です。
インプラントを埋入した際にアバットメント(連結部分)を同時に装着するため、外科的処置が1回で完了します。
治療期間を短縮できるのがメリットですが、インプラントが歯ぐきから露出するため感染リスクがやや高くなります。
2回法(ツーステージ)
2回法は世界的に標準とされる方法で、インプラントを骨に埋め込んだ後、歯ぐきで完全に覆って数か月待機します。
その後、骨としっかり結合したのを確認してからアバットメントを装着します。
特殊インプラントの種類

特殊インプラントの種類は下記のとおりです。
- ザイゴマインプラント
- ショートインプラント
- オールオンフォー
順番に解説します。
ザイゴマインプラント
通常のインプラントは顎の骨に埋入しますが、骨量が極端に不足している上顎では困難な場合があります。
そのようなケースに用いられるのがザイゴマインプラントです。
頬骨にインプラントを固定する方法で、骨移植を避けたい方に向いています。
当院ではザイゴマインプラント埋入数が80本以上(2023年1月〜12月の実績)あり、顎骨が萎縮している場合でも、即日機能を取り戻せます。
詳しくは下記をご参照ください。
アルティメイト栄歯科・矯正歯科のザイゴマインプラントについて
ショートインプラント
骨の高さが不足している患者様に適しているのがショートインプラントです。
通常よりも短いインプラント体を用いることで、骨移植を回避できる場合があります。
ただし、噛む力の分散が課題となるため、噛み合わせや残存歯とのバランスを考慮した設計が必要です。
オールオンフォー
全ての歯を失った患者様に適用される治療法で、片顎にわずか4本のインプラントを埋入し、それを土台として全体の義歯を固定します。
従来の総入れ歯に比べて安定性が高く、見た目や機能の回復にも優れています。
治療期間が比較的短いのも魅力で、生活の質を大きく改善できる選択肢のひとつです。
当院では術後の10年保証も行っていますので、詳しくは以下を参考にしてください。
アルティメイト栄歯科・矯正歯科のオールオンフォーについて見てみる
インプラントの種類選びのポイント

インプラントの種類選びのポイントは以下のとおりです。
- 骨量・骨質に合った選択
- 治療経験豊富な歯科医師の提案を聞く
それぞれ説明します。
骨量・骨質に合った選択
インプラント治療の成功率を高めるには、患者様の骨量や骨質を正確に把握することが大切です。
骨がしっかりしている場合は標準的なスクリュータイプで問題ありませんが、不足している場合はショートインプラントや骨造成術の併用が検討されます。
治療経験豊富な歯科医師の提案を聞く
インプラントは一人ひとりの症例によって最適な種類が異なります。
そのため、経験豊富な歯科医師に相談し、提案を受けることが重要です。
当院ではインビザライン認定医としての実績や、多くの症例を担当した実績豊富な歯科医師が在籍していますので、下記も合わせてご確認ください。
まとめ:自分に合うインプラントの種類を知ることで成功率が高まる

インプラント治療の成功には「自分に合ったインプラントを選ぶ」ことが不可欠です。
骨の状態や治療期間、費用などを考慮し、専門医としっかり相談することで、より安全で満足度の高い結果を得ることができます。
インプラントの種類を理解し、自分に最適な治療法を選ぶことが大切です。
当院は、東海エリアで4院を展開している医療法人スマイルが運営する栄院です。
セカンドオピニオンも受け付けていますので、インプラント治療に関して不安や疑問点がある方もお気軽にご相談ください。

